CMOの役割設計を組織論から考える
CMO を広告責任者でも万能な成長責任者でもなく、全社の顧客学習をどう編成する役割かとして捉え直し、最新の CMO Survey と学術研究で検証する。
CMO不在の問題より、CMOの定義不在の問題が大きい
編集部では、CMO を『マーケティング施策の責任者』として狭く見るのではなく、顧客起点の学習を経営判断へわかりやすく言い換える役割として捉えている。ここが曖昧だと、広告最適化もブランド投資も営業連携も、全部が担当範囲でありながら、どれにも最終責任が持てない状態になる。
Deloitte の CMO Survey は、CMO が短期業績と長期成長の両方を期待される一方で、権限と評価指標の不整合を抱えやすいことを示している。編集部ではこれを『個人能力の問題』より『役割設計の問題』と解釈する。優秀な人材採用だけでは解けない。
実務では、何を自部門で持ち、何を営業やプロダクトと共管し、どこを CEO 判断へ上げるかを明文化しない限り、CMO の機能は組織図の肩書きに留まる。