先に答え:この本は何に使える?
『Escaping the Build Trap』の価値は、出荷量と顧客成果を分けるという見方を、実際の判断に使えるところにある。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『Escaping the Build Trap』が示す答えは、「出荷量と顧客成果を分ける」である。本書は、この考えをプロダクト成果・価値検証の判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- プロダクト成果について、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「最大の顧客障壁へ実験を絞る」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- プロダクト成果の全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- 成果重視でも、法令対応や基盤保守など直接測定しにくい必須投資はなくならないを受け入れにくい人
Salesforce:機能数でなく営業現場の定着と更新・拡張へつながる利用を測る
Melissa Perri/O'Reilly Media/2018年/ISBN 9781491973790/英語版
本書は、何をどう説明しているか
『Escaping the Build Trap』は、機能を多く出すことではなく、顧客と事業の成果を変えることがプロダクト組織の仕事であるという視点から、戦略、顧客課題、実験、成果指標をつなぎ、出荷量中心の管理から離れる方法を示す。本稿では内容紹介にとどまらず、新機能を求める声が多い一方、利用定着や支払意思が伸びない状況を起点に、根源的な欲求、行動障壁、同じ目的を満たす別の選択肢、事業KPI、財務への波及まで検討する。
1. いちばん伝えたいことと、本書固有の射程
いちばん伝えたいことと、本書固有の射程



