価格弾力性の実務:値上げで売上と利益がどう変わるかを読む
価格を上げた時の数量減少だけでなく、顧客状況、代替の強さ、原価、解約、長期的な信頼まで含めて判断します。
価格弾力性の実務を、誰のどんな状況で使うか
価格弾力性は価格の変化率に対して需要量が何%変化するかを見る指標で、絶対値が大きいほど価格への反応が強い。 対象は値上げや割引の判断をする担当者であり、とくに「一律値上げの利益効果は計算できるが、どの顧客が離れるか分からない場面」で役に立つ。方法の名称から始めるのではなく、誰が何を決めるために使うのかを固定すると、集める情報と捨てる情報が明確になる。
顧客側には「収益性を守りながら、重要顧客との関係を失いたくない」という気持ちがある。合理的な便益だけでなく、失敗回避、自律性、安心、承認、所属といった根源的な欲求のどれが強いかを見る。同じ属性でも状況が違えば、必要な証拠と選ぶ代替は変わる。