先に答え:この本は何に使える?
『ROIC経営』の価値は、事業別の投下資本を出すという見方を、実際の判断に使えるところにある。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『ROIC経営』が示す答えは、「事業別の投下資本を出す」である。本書は、この考えをROIC・事業管理の判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- ROICについて、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「現場KPIへ分解する」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- ROICの全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- 短期ROICを上げるために必要な成長投資や在庫を削る危険があるを受け入れにくい人
日立製作所:事業ポートフォリオ改革を利益率だけでなく資本回転とサービス収益の質から読む
KPMG FAS/日本経済新聞出版社/2017年/ISBN 9784532321857/日本語版
本書は、何をどう説明しているか
『ROIC経営』の書評・要約。売上高利益率と資本回転率へ分解し、現場が動かせる価格・原価・在庫・債権・設備へ落とすという本書の考え方を、増収増益でも在庫や設備が膨らみ、企業価値とキャッシュが伸びにくい多事業企業の実務に置き直し、顧客の欲求、選ばない理由、企業事例、事業KPI、PL・BS・CFへのつながりまで解説する。
1. 要約:この本から学べること
この本から学べること
『ROIC経営』が伝えるのは、利益額だけでなく、その利益を生むために使った運転資本と固定資産まで事業単位で管理するという考え方だ。売上高利益率と資本回転率へ分解し、現場が動かせる価格・原価・在庫・債権・設備へ落とす。ここで大切なのは、目新しい言葉を覚えることではなく、いまの仕事で見落としている判断を見つけることである。本書の説明と当サイトの企業分析を分けながら、読後に何を変えられるかまで考える。



