先に答え:この本は何に使える?
『伝える本。』の価値は、送り手の主張より受け手の判断課題から始めるという見方を、実際の判断に使えるところにある。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『伝える本。』が示す答えは、「送り手の主張より受け手の判断課題から始める」である。本書は、この考えをコピー・コミュニケーションの判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- コピーについて、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「言葉の役割を理解、納得、行動に分ける」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- コピーの全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- 強い表現でクリックを取っても体験が約束に届かなければ、返品、解約、信頼低下が起きるを受け入れにくい人
Nike:製品機能を運動を始める自己効力感へわかりやすく言い換える
山本 高史/ダイヤモンド社/2010年2月/ISBN 978-4-478-01282-6/四六判 272ページ
本書は、何をどう説明しているか
送り手、受け手、目的の関係から、人を動かす言葉を設計する書籍。コピーを短く美しくする技術だけでなく、顧客状況、期待、障壁、証拠をどの順番で提示するかという行動設計として読む。
1. いちばん伝えたいことを顧客状況から読む
伝える本。
の中心は、受け手、目的、障壁、言葉、行動を順に設計することにある。重要なのは概念名を覚えることではなく、短時間で自分に関係があるか判断したい受け手という具体的な状況へ戻すことだ。企業側が伝えたい機能や強みから始めると、顧客が比較している代替、選択を止める不安、利用後に得たい変化が抜ける。まず直近の選択を時系列で再現し、必要が生まれた瞬間、調べた情報、比較した案、最後の迷い、利用後の評価を分ける。そこから本書の考え方がどの判断を改善できるかを見極める。



