先に答え:この本は何に使える?
人の行動には公に語る目的とは別に、地位、仲間への信号、自己正当化という隠れた動機がある。この考え方を自分の課題に当てはめたいなら、『The Elephant in the Brain』を読む意味がある。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『脳に隠れた象』が示す答えは、「人の行動には公に語る目的とは別に、地位、仲間への信号、自己正当化という隠れた動機がある」である。本書は、この考えを行動科学・欲求の判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- 行動科学について、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「教育、医療、慈善、会話などを、機能だけでなく他者へ何を示す行動かという観点で読み直す」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- 行動科学の全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- すべてを偽善と断定せず、実用価値と社会的な意味が同時に働くと考えるを受け入れにくい人
顧客が買った後に誰へ何を見せ、どんな自分だと思いたいかを観察する
Kevin Simler, Robin Hanson/Oxford University Press/2018/ISBN 9780190495992/English edition
本書は、何をどう説明しているか
本書の答えは、人の行動には公に語る目的とは別に、地位、仲間への信号、自己正当化という隠れた動機があるということです。背景にある仕組みは、教育、医療、慈善、会話などを、機能だけでなく他者へ何を示す行動かという観点で読み直すこと。さらに、人は集団内で有能、善良、魅力的だと見られたいが、その欲求を自分にも隠しやすいという人の気持ちまで読むと、表面の手法を真似せず、自分の仕事へ応用する条件が見えてきます。



