先に答え:この本は何に使える?

合理モデルとの差を観察する。この考え方を自分の課題に当てはめたいなら、『Misbehaving』を読む意味がある。

01合理モデルとの差を観察する
02一つの心理仮説を実験する
03長期信頼まで評価する
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書籍情報

Richard H. ThalerW. W. Norton2015年/ISBN 9780393352795英語版

本書は、何をどう説明しているか

『Misbehaving』は、人は標準経済学の合理人ではなく、所有、損失、勘定の分け方、社会規範に左右されるという視点から、合理モデルから外れる行動を異常として捨てず、予測可能な差として実験する方法を示す。本稿では内容紹介にとどまらず、同じ金額でも損得の見せ方、所有感、既定値によって判断を変える状況を起点に、根源的な欲求、行動障壁、同じ目的を満たす別の選択肢、事業KPI、財務への波及まで検討する。

1. いちばん伝えたいことと、本書固有の射程

いちばん伝えたいことと、本書固有の射程

『Misbehaving』の核は、人は標準経済学の合理人ではなく、所有、損失、勘定の分け方、社会規範に左右されるという主張にある。合理モデルから外れる行動を異常として捨てず、予測可能な差として実験するという考え方は、施策を増やすための型ではない。現状の意思決定で何を成果と誤認し、どの前提を検証できていないかを明らかにするために使う。