先に答え:この本は何に使える?
消費者価値を会社の意思決定の中心へ置く。この考え方を自分の課題に当てはめたいなら、『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』を読む意味がある。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』が示す答えは、「消費者価値を会社の意思決定の中心へ置く」である。本書は、この考えをマーケティング・組織変革の判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- マーケティングについて、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「目的、戦略、戦術を混同しない」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- マーケティングの全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- USJの施策をそのまま移植せず、市場構造、ブランド資産、供給制約の違いを確認するを受け入れにくい人
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森岡 毅/KADOKAWA/2016年4月23日/ISBN 978-4-04-104141-3/四六判 264ページ
本書は、何をどう説明しているか
USJの再建経験を背景に、消費者視点、戦略、目的、資源配分をつなぐマーケティング入門。成功談の模倣ではなく、限られた資源を勝てる顧客価値へ集中させる経営の規律として読む。
1. いちばん伝えたいことを顧客状況から読む
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方の中心は、目的から戦略、戦術、資源配分を階層化することにある。
重要なのは概念名を覚えることではなく、顧客が時間と支出を割くに値する体験という具体的な状況へ戻すことだ。企業側が伝えたい機能や強みから始めると、顧客が比較している代替、選択を止める不安、利用後に得たい変化が抜ける。まず直近の選択を時系列で再現し、必要が生まれた瞬間、調べた情報、比較した案、最後の迷い、利用後の評価を分ける。そこから本書の考え方がどの判断を改善できるかを見極める。



