先に答え:この本は何に使える?
市場環境と顧客理解から戦略を組み立てる。この考え方を自分の課題に当てはめたいなら、『グロービスMBAマーケティング』を読む意味がある。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『改訂4版 グロービスMBAマーケティング』が示す答えは、「市場環境と顧客理解から戦略を組み立てる」である。本書は、この考えをマーケティング体系・経営の判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- マーケティング体系について、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「STPと4Pの整合性を確認する」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- マーケティング体系の全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- フレームを順番に埋めても、顧客の実際の選択と競合反応を検証しなければ戦略にはならないを受け入れにくい人
イオン:商圏と来店目的別に品揃え、価格、店舗体験を設計する
グロービス経営大学院/ダイヤモンド社/2019年2月/ISBN 978-4-478-10735-5/改訂4版
本書は、何をどう説明しているか
市場機会、リサーチ、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング、マーケティング・ミックスを体系化した実務書。フレームの穴埋めで終えず、顧客行動と財務成果へつなぐ。
1. いちばん伝えたいことを顧客状況から読む
改訂4版 グロービスMBAマーケティングの中心は、環境分析、STP、4P、測定を一貫させることにある。
重要なのは概念名を覚えることではなく、選択肢が多い市場で自分に合う価値を選びたい顧客という具体的な状況へ戻すことだ。企業側が伝えたい機能や強みから始めると、顧客が比較している代替、選択を止める不安、利用後に得たい変化が抜ける。まず直近の選択を時系列で再現し、必要が生まれた瞬間、調べた情報、比較した案、最後の迷い、利用後の評価を分ける。そこから本書の考え方がどの判断を改善できるかを見極める。



