先に答え:この本は何に使える?
『PLAYING TO WIN』の価値は、勝利の定義を顧客価値で置くという見方を、実際の判断に使えるところにある。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『P&G式『勝つために戦う』戦略』が示す答えは、「勝利の定義を顧客価値で置く」である。本書は、この考えを戦略・マーケティングの判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- 戦略について、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「市場選択と勝ち方を切り離さない」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- 戦略の全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- フレームを埋めるだけでは戦略にならないを受け入れにくい人
ZOZO:More Fashion、Near Fashion、Globalの戦場を分ける
本書は、何をどう説明しているか
勝利の定義、戦う場所、勝ち方、必要な能力、管理システムという五つの選択を連動させる。経営戦略をブランド、チャネル、能力、KPIへ落とし込む実務的なフレームワーク。
1. 五つの選択を一つの体系として扱う
本書は戦略を、勝利の定義、戦う場所、勝ち方、必要能力、管理システムの五つの選択として整理する。
重要なのは項目を埋めることではなく、上位の選択が下位の選択を制約し、下位の実現可能性が上位へフィードバックすることだ。どこで戦うかが曖昧なら、必要能力もKPIも決められない。
勝利の定義は売上首位のような企業都合だけでなく、選んだ顧客にどんな価値を提供するかを含む。顧客にとっての勝利と企業の経済性が両立する状態を置く。高い顧客価値があっても利益が出なければ継続できず、利益だけ出ても顧客価値が弱ければ競合に奪われる。



