先に答え:この本は何に使える?
企業価値を将来キャッシュフローとリスクの組み合わせで考え、投資と資金調達を同じ基準で選ぶ。この考え方を自分の課題に当てはめたいなら、『コーポレートファイナンス入門 第2版』を読む意味がある。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『コーポレートファイナンス入門 第2版』が示す答えは、「企業価値を将来キャッシュフローとリスクの組み合わせで考え、投資と資金調達を同じ基準で選ぶ」である。本書は、この考えを会計・ファイナンスの判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- 会計について、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「NPV、資本コスト、資本構成、配当政策を、企業価値を高めるかという一つの問いで整理する」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- 会計の全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- 割引率や成長率を少し変えるだけで評価額は大きく動くを受け入れにくい人
ソフトバンクの事例では、大型投資やM&Aの発表後に、想定キャッシュフロー、投資額、資金調達、撤退条件を照合するという視点で考えられます。
砂川伸幸/日本経済新聞出版社/2017年1月/ISBN 9784532113681/新書判 206ページ
本書は、何をどう説明しているか
利益が増える投資なら正しいと思い、必要資金、回収時期、資本コストを見落とすという悩みに対し、NPV、資本コスト、資本構成、配当政策を、企業価値を高めるかという一つの問いで整理するという考え方を示します。本稿では公開書誌と紹介情報を土台に、内容の要約、向いている読者、実務での使い方、注意点を分けて解説します。



