先に答え:この本は何に使える?
この本は、投資で迷ったときに「ベンチャー投資は平均的な成功を積み上げる仕事ではなく、少数の巨大成功が全体を決める分布に適応する仕事である」を判断軸として与えてくれる。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『ベンチャーキャピタル全史』が示す答えは、「ベンチャー投資は平均的な成功を積み上げる仕事ではなく、少数の巨大成功が全体を決める分布に適応する仕事である」である。本書は、この考えを投資・イノベーションの判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- 投資について、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「ネットワーク、段階投資、創業者支援、次の資金調達を通じて外れ値を発見し拡大する」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- 投資の全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- べき乗則を理由に無規律な投資を正当化せず、損切りと追加投資の条件を先に置くを受け入れにくい人
新規事業群を平均利益で並べず、上振れ余地、学習速度、追加投資条件で見直す
Sebastian Mallaby/Penguin Press/2022/ISBN 9780525559993/English edition
本書は、何をどう説明しているか
本書の主張は、ベンチャー投資は平均的な成功を積み上げる仕事ではなく、少数の巨大成功が全体を決める分布に適応する仕事であることです。その背景にある仕組みは、ネットワーク、段階投資、創業者支援、次の資金調達を通じて外れ値を発見し拡大すること。投資家は損失を避けたい一方、歴史的成功を逃して周囲に遅れることも恐れるという人の気持ちも踏まえると、方法だけを真似するより使いどころが見えます。



