先に答え:この本は何に使える?
この本は、競争優位で迷ったときに「優位の便益と障壁を分ける」を判断軸として与えてくれる。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『7 Powers』が示す答えは、「優位の便益と障壁を分ける」である。本書は、この考えを競争優位・事業価値の判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- 競争優位について、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「七つの源泉を証拠で診断する」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- 競争優位の全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- Powerは事後説明になりやすく、顧客便益が弱まれば防御だけでは残らないを受け入れにくい人
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Hamilton Helmer/Deep Strategy/2016年/ISBN 9780998116303/英語版
本書は、何をどう説明しているか
『7 Powers』は、持続的な超過収益には、模倣を阻む利益構造と顧客便益の両方が必要であるという視点から、規模、ネットワーク、対抗ポジション、切替費用、ブランド、囲い込み資源、工程力を診断する方法を示す。本稿では内容紹介にとどまらず、より良い選択肢が見えても、信頼、接続、学習、移行費用で現在の提供者を使い続ける状況を起点に、行動障壁、同じ目的を満たす別の選択肢、事業KPI、財務への波及まで検討する。
1. いちばん伝えたいことと、読む前に置くべき問い
『7 Powers』の中心は、持続的な超過収益には、模倣を阻む利益構造と顧客便益の両方が必要であるという主張にある。
ここで重要なのは言葉を覚えることではなく、現在の事業で何を誤認している可能性があるかを問うことだ。規模、ネットワーク、対抗ポジション、切替費用、ブランド、囲い込み資源、工程力を診断するという手順を、自社の顧客、競合、能力、収益構造に置き直して初めて実務で使える。



