先に答え:この本は何に使える?
『仕掛学』の価値は、行動を変えるには命令や報酬を強めるだけでなく、思わず試したくなる環境の手掛かりを作れるという見方を、実際の判断に使えるところにある。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『仕掛学』が示す答えは、「行動を変えるには命令や報酬を強めるだけでなく、思わず試したくなる環境の手掛かりを作れる」である。本書は、この考えを行動設計・社会課題の判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- 行動設計について、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「公平性、誘引性、目的の二重性を満たす仕掛けによって、本人の自発性と問題解決を両立する」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- 行動設計の全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- 面白さだけで人を誘導せず、誰が得て誰が負担するかと同意可能性を確かめるを受け入れにくい人
注意喚起で変わらない行動を一つ選び、触る、覗く、揃えるなど自然な動詞へ置き換える
松村真宏/東洋経済新報社/2016/ISBN 9784492233733/English edition
本書は、何をどう説明しているか
本書の答えは、行動を変えるには命令や報酬を強めるだけでなく、思わず試したくなる環境の手掛かりを作れるということです。背景にある仕組みは、公平性、誘引性、目的の二重性を満たす仕掛けによって、本人の自発性と問題解決を両立すること。さらに、人は支配されると反発するが、好奇心を刺激され自分で選んだ行動には前向きになれるという人の気持ちまで読むと、表面の手法を真似せず、自分の仕事へ応用する条件が見えてきます。



