先に答え:この本は何に使える?
この本は、意思決定原則で迷ったときに「失敗から原則を抽出する」を判断軸として与えてくれる。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『Principles』が示す答えは、「失敗から原則を抽出する」である。本書は、この考えを意思決定原則・組織学習の判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- 意思決定原則について、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「意見と根拠の信頼度を分ける」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- 意思決定原則の全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- 信頼度評価の設計者に権力が集中すれば、客観性を装った統制になりうるを受け入れにくい人
三菱UFJ:信用判断のモデルと人の例外判断を検証履歴でつなぐ
Ray Dalio/Simon & Schuster/2017年/ISBN 9781501124020/英語版
本書は、何をどう説明しているか
『Principles』は、失敗から判断原則を明文化し、現実、能力、意見の信頼度を透明に扱えば意思決定を改善できるという視点から、痛みを反省へ変え、原則、診断、信頼度加重、仕組み化の循環を作る方法を示す。本稿では内容紹介にとどまらず、専門家の意見が対立し、肩書や声量だけでは重要判断を選べない組織状況を起点に、根源的な欲求、行動障壁、同じ目的を満たす別の選択肢、事業KPI、財務への波及まで検討する。
1. いちばん伝えたいことと、本書固有の射程
いちばん伝えたいことと、本書固有の射程
『Principles』の核は、失敗から判断原則を明文化し、現実、能力、意見の信頼度を透明に扱えば意思決定を改善できるという主張にある。痛みを反省へ変え、原則、診断、信頼度加重、仕組み化の循環を作るという考え方は、施策を増やすための型ではない。現状の意思決定で何を成果と誤認し、どの前提を検証できていないかを明らかにするために使う。



