先に答え:この本は何に使える?
『Narrative and Numbers』の価値は、企業価値評価は数字だけでも物語だけでも不十分で、事業の物語を売上、利益、再投資、リスクの仮定へ変換するという見方を、実際の判断に使えるところにある。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『物語と数字で企業価値を読む』が示す答えは、「企業価値評価は数字だけでも物語だけでも不十分で、事業の物語を売上、利益、再投資、リスクの仮定へ変換する」である。本書は、この考えを企業価値・投資の判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- 企業価値について、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「企業の成長物語を市場規模、シェア、利益率、投下資本、資本コストへつなぎ、時間とともに更新する」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- 企業価値の全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- 魅力的な物語へ都合のよい数字を当てず、物語が間違いだと分かる条件を置くを受け入れにくい人
企業の成長理由を一文で書き、その文が変える評価モデルの入力を明示する
Aswath Damodaran/Columbia University Press/2017/ISBN 9780231180481/English edition
本書は、何をどう説明しているか
本書の答えは、企業価値評価は数字だけでも物語だけでも不十分で、事業の物語を売上、利益、再投資、リスクの仮定へ変換するということです。背景にある仕組みは、企業の成長物語を市場規模、シェア、利益率、投下資本、資本コストへつなぎ、時間とともに更新すること。さらに、人は未来を物語で理解したい一方、数字の精密さによって不確実性を忘れやすいという人の気持ちまで読むと、表面の手法を真似せず、自分の仕事へ応用する条件が見えてきます。



