先に答え:この本は何に使える?
『Expectations Investing』の価値は、投資判断は自分の予想を作る前に、現在の株価へ織り込まれた売上、利益、投資の期待を逆算するという見方を、実際の判断に使えるところにある。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『期待を読む株式投資』が示す答えは、「投資判断は自分の予想を作る前に、現在の株価へ織り込まれた売上、利益、投資の期待を逆算する」である。本書は、この考えを企業価値・投資の判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- 企業価値について、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「DCFを逆向きに使い、市場期待と自分が妥当と考える事業シナリオの差を見つける」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- 企業価値の全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- 逆算値は市場参加者全員の一つの予想ではなく、価格とモデルから得た説明候補であるを受け入れにくい人
一社の株価から必要な売上成長と利益率を逆算し、決算の現実と比べる
Alfred Rappaport, Michael J. Mauboussin/Columbia Business School Publishing/2021/ISBN 9780231203048/English edition
本書は、何をどう説明しているか
本書の答えは、投資判断は自分の予想を作る前に、現在の株価へ織り込まれた売上、利益、投資の期待を逆算するということです。背景にある仕組みは、DCFを逆向きに使い、市場期待と自分が妥当と考える事業シナリオの差を見つけること。さらに、投資家は正しい企業を当てたいが、実際のリターンは期待と結果の差で決まるという人の気持ちまで読むと、表面の手法を真似せず、自分の仕事へ応用する条件が見えてきます。



