先に答え:この本は何に使える?
『Capital Returns』の価値は、業界の将来は需要予測だけでなく、利益を見た企業がどれだけ資本を増やし供給を変えるかから読むという見方を、実際の判断に使えるところにある。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『資本サイクルで読む投資』が示す答えは、「業界の将来は需要予測だけでなく、利益を見た企業がどれだけ資本を増やし供給を変えるかから読む」である。本書は、この考えを企業価値・投資の判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- 企業価値について、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「高収益が新規投資を呼び、供給過剰が利益を下げ、撤退と投資縮小が次の回復をつくる資本サイクルを見る」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- 企業価値の全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- 資本サイクルが短いデジタル事業では、設備より人材、広告、補助金など供給拡大の形を読み替えるを受け入れにくい人
業界の売上成長と同時に、設備投資、参入、在庫、買収件数を時系列で並べる
Edward Chancellor/Palgrave Macmillan/2015/ISBN 9781137571649/English edition
本書は、何をどう説明しているか
本書の答えは、業界の将来は需要予測だけでなく、利益を見た企業がどれだけ資本を増やし供給を変えるかから読むということです。背景にある仕組みは、高収益が新規投資を呼び、供給過剰が利益を下げ、撤退と投資縮小が次の回復をつくる資本サイクルを見ること。さらに、経営者も投資家も好況時に成功が続くと思い、競争相手の増産を軽視しやすいという人の気持ちまで読むと、表面の手法を真似せず、自分の仕事へ応用する条件が見えてきます。



