先に答え:この本は何に使える?

『Turn the Ship Around!』の価値は、意図を言葉にして判断するという見方を、実際の判断に使えるところにある。

01意図を言葉にして判断する
02情報の近くへ権限を移す
03能力と境界を整える
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書籍情報

L. David MarquetPortfolio2013年/ISBN 9781591846406英語版

本書は、何をどう説明しているか

『Turn the Ship Around!』は、命令に従う組織を、意図を宣言して自ら判断するリーダーの組織へ変えるという視点から、決定権を情報の近くへ移し、能力と明確さを同時に高める方法を示す。本稿では内容紹介にとどまらず、現場が問題を知っていても、上司の許可待ちで反応が遅れる組織状況を起点に、行動障壁、同じ目的を満たす別の選択肢、事業KPI、財務への波及まで検討する。

1. いちばん伝えたいことと、読む前に置くべき問い

いちばん伝えたいことと、読む前に置くべき問い

『Turn the Ship Around!』の中心は、命令に従う組織を、意図を宣言して自ら判断するリーダーの組織へ変えるという主張にある。ここで重要なのは言葉を覚えることではなく、現在の事業で何を誤認している可能性があるかを問うことだ。決定権を情報の近くへ移し、能力と明確さを同時に高めるという手順を、自社の顧客、競合、能力、収益構造に置き直して初めて実務で使える。