先に答え:この本は何に使える?
『新版 企業戦略論 中』の価値は、資源を顧客価値へ結ぶという見方を、実際の判断に使えるところにある。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『新版 企業戦略論 中』が示す答えは、「資源を顧客価値へ結ぶ」である。本書は、この考えを経営資源・VRIOの判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- 経営資源について、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「模倣と代替の難しさを調べる」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- 経営資源の全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- 模倣困難に見える資源も顧客の価値観や技術標準が変われば価値を失うため、希少性より利用場面の変化を先に確認するを受け入れにくい人
トヨタ:生産方式を手法名でなく人材・取引先・改善習慣の組合せとして利益と在庫へつなぐ
ジェイ・B・バーニー、ウィリアム・S・ヘスタリー/ダイヤモンド社/2021年/ISBN 9784478112113/日本語版
本書は、何をどう説明しているか
『新版 企業戦略論 中』の書評・要約。ブランド、データ、人材、技術、取引関係を競争上の成果へ変える条件を一つずつ検査するという本書の考え方を、豊富な顧客基盤や技術を持ちながら、新規事業や利益成長へ十分に転換できない企業の実務に置き直し、顧客の欲求、選ばない理由、企業事例、事業KPI、PL・BS・CFへのつながりまで解説する。
1. 要約:この本から学べること
この本から学べること
『新版 企業戦略論 中』が伝えるのは、資源は保有しているだけで強みにならず、価値・希少性・模倣困難性を満たし、組織が活用できて初めて利益差を生むという考え方だ。ブランド、データ、人材、技術、取引関係を競争上の成果へ変える条件を一つずつ検査する。ここで大切なのは、目新しい言葉を覚えることではなく、いまの仕事で見落としている判断を見つけることである。本書の説明と当サイトの企業分析を分けながら、読後に何を変えられるかまで考える。



