先に答え:この本は何に使える?
『経営戦略の思考法』の価値は、競争の動きを時間順に描くという見方を、実際の判断に使えるところにある。
この本の考え方は、現実でも使えるか
『経営戦略の思考法』が示す答えは、「競争の動きを時間順に描く」である。本書は、この考えを戦略思考・因果設計の判断にどう使うかを説明する。
使いやすい条件
- 戦略思考について、知識の収集ではなく具体的な判断基準がほしい人
- 「相手の反応を複数置く」を自分の仕事や生活で試したい人
そのまま使わない方がよい条件
- 戦略思考の全体像より、すぐ使えるチェックリストだけを短時間で探している人
- 因果の物語は説明力が高いぶん後付けにもなりやすいを受け入れにくい人
ソニー:ゲーム・音楽・映画の相互作用を単品の市場シェアではなく継続的な競争の流れで読む
沼上幹/日本経済新聞出版社/2009年/ISBN 9784532314781/日本語版
本書は、何をどう説明しているか
『経営戦略の思考法』の書評・要約。静止画のような市場分析を、顧客・競合・自社が動き続ける物語へ変え、行動の連鎖を検討するという本書の考え方を、正しい分析表を作っても、競合の反応や現場の実行によって計画が崩れる事業責任者の実務に置き直し、顧客の欲求、選ばない理由、企業事例、事業KPI、PL・BS・CFへのつながりまで解説する。
1. 要約:この本から学べること
この本から学べること
『経営戦略の思考法』が伝えるのは、戦略は有名な型を選ぶ作業ではなく、競争相手との相互作用と時間の流れを含む因果を組み立てることという考え方だ。静止画のような市場分析を、顧客・競合・自社が動き続ける物語へ変え、行動の連鎖を検討する。ここで大切なのは、目新しい言葉を覚えることではなく、いまの仕事で見落としている判断を見つけることである。本書の説明と当サイトの企業分析を分けながら、読後に何を変えられるかまで考える。



